そうなんです。 どうやら、自分は 不機嫌にめっぽう弱いようです。 めっぽう弱いは 控えめに言いました。 苦手で、嫌いで 不機嫌を憎んでいる。 人はもちろん、状況や現象 もう全方位に向かってです。 許せない。 その想いの強さによって 寛容さは皆無です。 前日に書いた JRの車両での出来事の前後でしたか こんなことがありました。 高3の息子が 夜の11時あたり 明日着るジャージを洗っていいかと 言い出してきたんです。 今から洗濯まわすのは近所迷惑だし その日は寒かったもんで 洗ったとしても朝までに乾かない。 コインランドリーに 行っておいでと言ったんです。 わかったと了解した息子は なんか、ふてってる(ようだ)。 ぼくは、そう受け取っているんですね。 コインランドリー案を伝えながらも ・何、今ごろ言ってきてるんだ。 ・こんな時間に洗濯するという 判断のモラルの低さにがっかり ・つーか、今日3回も洗濯まわしてるし 何回も聞いたよな?って、 まずまずすでに、ぼくが不機嫌です。 でも 自分が不機嫌ではない 大人として親として 冷静に対処するのだ。 みたいな、 ハリボテの理想像を稼働させているんです。 そのくせに 不機嫌の根源を息子だと決めつけ 今度は 不機嫌を変えさせたいになってるんです。 不機嫌を退治しなければいけないくらい。 こちらは正しい。 ハリボテの理想像なので、 心の中は、ソワソワ、ジタバタ、オロオロ 小さな虫が入ってきて わめいているようなもんです。 ぜんぜん、冷静じゃない。大人でもない。 それを気づかれないようにとも思っている。 どうでしょう。 小さな虫が入ってきたくらいで ギャーギャー言ってる50歳のおじさん。 そんな心もちで 大丈夫?とか、ああだこうだ 声がけをしているんです。 相手がちっとも 不機嫌じゃなくとも 不機嫌になってもおかしくない。 もし不機嫌だとしたら かなりイラつくことでしょう。 いち早く不機嫌を察知し 全方位で不機嫌を退治しなきゃならない。 そう思っているのは、 どうやら自分だけだったんです。 自分の中にある 不機嫌への恐れが たまらなくあったんです。 でも、同じくらい 安心を大切にしていた。 平和であってほしい。 誰ひとり泣いてほしくない。 それを 本気で願っていたんです。 願いはあるものの なぜ、そこまで不機嫌に不寛容なのか。 実は、安心を知らない。 だから、守らなければいけないと 全方位に反応する高感度レーダーを 装備していたんです。 そこは、争いありきの世界。 マジすか……。 とても大きなことに気づいたんですよ。 続く。かも。 あったかくなってきた。 週末もごきげんでありましょう。
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